こんにちは。恥ずかしながらトライアルに落ち続けたNanacoです。このブログにお立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。
「トライアルに不合格!どうしたらいい?」
私は専門学校を修了してから、学校併設のエージェントになかなか合格できませんでした。
私の場合は結果的に辞めてしまったので、その時点で諦めたほうがよかったのかもしれません。
でもその時は、クラスメートたちも頑張っていたので、時間がかかっても合格を目指すのが当たり前のように思っていたのです。
それに、たとえ合格していなくても、学校の修了生はボチボチお仕事をもらえたので、それを頼りにトライアルを受け続けていました。
派遣で会社員をしていた私は、どこかで余裕があったのも事実です。
トライアルの合格はスタートラインなのに、私にとっては、いつの間にかゴールになっていました。
というわけで、今日はトライアル不合格についてのお話です。
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目次
トライアルに不合格なら見直す点
全身全霊で取り組んだトライアル。不合格だと、心底ガッカリしてしまい、すぐに原稿を振り返ることができません。
なにしろ自分ではイケてると信じて提出した原稿ですから、どこが悪いのかわからないのです。
でも落ち着いたら、どうして不合格だったのかを考えて、対策を練ったほうがいいですね。
やみくもにトライアルを受け続けても、結果はなかなかついてきません。←経験者は語る(汗)
では、トライアル原稿の評価のポイントを見ていきましょう。
- 英文解釈
- 日本語表現
- 調べ物
- 字数制限
- 書式
- トーン
- ハコ切り
では、1つずつ詳しくみていきます。
- 英文解釈
原文の意味が正確に日本語に反映されているか。
原文の意味は取れていても、上手く日本語にできていないとか、原文の意味を取り違えている個所がないか。
- 日本語表現
字面がよく、自然でわかりやすいか。
文法的にはあっていても、練りこまれた日本語表現になっていなかったり、日本語としてわかりにくかったり、直訳調のところがないか。
- 調べ物
事実関係や表記の裏取りが完璧にできているか。
裏取りが甘いところはないか。
- 字数
文字数は合っているか。
オーバーしすぎていたり、余り過ぎていないか。
- 書式
書式の指示が守られているか。
- トーン
登場人物と視聴者に適当な言葉選びができているか。
- ハコ切り
バランスよくハコが切れているか。
nanaco
◆ 同じミスをしない
私の通った学校では、トライアルの合否のあとに、必ずトライアルの内容について質問できる機会を設けてくれました。
そういう機会があれば参加して、自分のどこがダメだったのかを確認します。
クライアントからフィードバックがもらえたなら、真摯に受け止め、同じミスをしないことが大切です。
それが簡単にできれば、とっくに受かってるんですけどね~
nanaco
◆ 勉強会で力をつける
クラスメートやトライアル仲間たちと、月に1回集まって勉強会を開いていました。
どこがダメだったのかを研究したり、基本を勉強しなおしたりと、翻訳力を高めていたつもりです。
自分では気づけないところを指摘してもらえることも勉強になりました。
仲間がいると頑張れるんですよね~
nanaco
次で原稿以外の評価ポイントをみていきましょう。
トライアル原稿以外の評価のポイント
原稿で気をつける点がわかったところで、今度は、それ以外の評価されているところを見ていきます。
トライアルでは見られているのは、翻訳原稿だけではありません。
採用する側がチェックするポイントを教わりました。
- 発注に柔軟に対応できる環境と心構えが整っているか?
- 映像翻訳者として最低限の役割を認識しているか?
- 社会常識が備わっているか?
こちらも1つずつ見ていきましょう。
1 発注に柔軟に対応できる環境と心構えが整っているか?
発注に柔軟に対応できる環境と心構えとは、
- パソコン等の設備が整っているか
- 時間の融通が利くか
- 急な変更や急ぎの納期に対応できるか
などです。
2 映像翻訳者として最低限の役割を認識しているか?
映像翻訳者の最低限の役割とは、
- 納期を厳守すること
- 調べ物がきっちりできていること
- 翻訳原稿の完成度に責任を持つこと
納期を守るのは当然のことですが、その他に事実関係や、表記の裏取りなど、調べ物をきちんとできているかどうかも重要です。
3 社会常識が備わっているか?
トライアルで試されるのは、翻訳の力だけはなく、仕事のパートナーとしてふさわしい人間かどうかもチェックされています。
トライアルの時や、その前後に連絡を取る際のメールや電話では、社会人としての応対を見ています。
もし出向くのであれば、タイミングや服装にも気を配ったほうがいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事を書くために、映像翻訳の学校で勉強した資料を見直していました。
トライアルに合格するようにと色々教えてくれていたのに、なかなか活かせなくて申し訳なかったです(汗)
nanaco
それでは、今日の内容を簡単に振り返っておきましょう。
まとめ
トライアルに不合格だったなら、
- 英文解釈や日本語表現など、基本をもう一度洗いなおす
- 次回は同じミスをしない
- 仲間と切磋琢磨してモチベーションを保つ
- 翻訳原稿のほかに採用側が見ているところもある
あとがき
私は辞めてしまいましたが、今後もBSやCSの外国語のコンテンツはさらに増えていくだろうし、動画配信サービスの会社などの新しいクライアントも出てくると思います。
映像翻訳者の仕事がどんどん広がっていくといいですね。
トライアルはゴールじゃなくて、スタート地点です。私のように合格すること自体が目標になってしまわないように気をつけてください。